宅建士以外の副業について
技術コンサルタント以外の副業の可能性について検討した結果、士業が良さそうだということは、以前お話ししたとおりです(以下の記事をご参照ください)。そして、士業の中でも、不動産賃貸をやっていることもあり、比較的簡単な宅建士を取得することにしました。
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とはいえ、それで実際に何か副業が行えるかというと、それはよく検討しなくてはいけません。以前の記事でも少し触れましたが、オンライン重要事項説明など、あることはあるかもしれませんが、そんなに簡単に見つからないかもしれませんので。
というか、今のところ見つけられていません…。どなたか良い案件をご存じでしたらご連絡ください…。
ですので、別の選択肢についても考えておく必要があると思い、少し検討してみました。その別の可能性として、独占業務はないものの、ファイナンシャルプランナー(FP)も面白そうだと思いました。
FPの年収は?
調べてみると、FPはそれなりに高い年収が得られるようですが、それは、その多くが保険会社、銀行、証券会社などの企業に所属しているために、年収が高く見えていると考えられます。
FPであろうがなかろうが、銀行や証券会社は概して高年収でしょうからね…。
一方で、2010年(かなり古いですが)の日本FP協会会員の平均年収は305.3万円だったそうで、この中には、主婦の方、副業の方が含まれるわけです。詳細は以下の記事をご参照ください。これから推察するに、FPを副業としてそれなりの収入を得ることは簡単ではないと思われます。
ファイナンシャルプランナーの平均年収・給料はいくら?低いって本当?
日本人のお金に対する考え方
他の士業とは違い、独占業務がないことが、FPで安定的に食べていけない理由だという意見もあるようです。しかし、日本の貯蓄率は世界に比べて非常に高く、日本の経済を活性化するためには、それを投資に回す必要がある、と以前から言われています。
「貯蓄から投資へ!」というスローガン、よく聞くようになりましたね。
日本政府も、岸田政権に代わり、それを声高に訴えるようになりました。しかし、以前から言われているにも関わらず、なかなか進んでいないのです。進まない理由の一つは、日本人のマインドセットにあるように思います。
日本には、お金お金と言うことが、あさましいというか、がめついというか、あまり良しとはされない文化があると思います。それよりは、控えめで慎ましい暮らしをする方が、美徳とされていると感じます。これはこれで良い考え方だとは思いますが、そうではない諸外国がある以上、この考え方だけでは、日本人はいつかとても貧しい国民になってしまいかねません。
というか、もうなっているという意見も最近見かけますね…。
日本人のマネーリテラシー
もう一つの理由は、日本人が投資に関して無知であることだと考えられます。投資せよ!と言われても、一般庶民は、お金に関する勉強をしてきていないわけです。そんな教育は受けてこなかったでしょうから。実際、私の親が何か投資をしていたなど、聞いたことはありません。生命保険はたくさんかけていましたが、株も投資信託も、全くしていなかったです。これも最近よく聞くようになりましたが、マネーリテラシーとやらが不足していたということでしょう。
私も十分身に着けていると、自信を持って言えませんが、多くの日本人がそのような状態ではないでしょうか。ですので、一般庶民に対して、お金の基礎知識を身に着けさせる人材が必要になるだろうと考えられます。基礎知識はもとより、具体的なアドバイスも必要かと思いますが、ここに壁があります。実は、投資の内容をアドバイスする業務は、投資助言業の免許を持った投資顧問業者が行うことになっています。
では、その投資助言業の免許を取得し、投資顧問業者として登録すれば良いということになるわけですが、これもなかなか簡単ではないようです。登録するためには、経験は勿論、決算状況や、500万円の供託など、様々なハードルがあるようです。NISAやiDecoなど、投資しやすい金融制度は整いつつありますが、このような状況では、なかなか貯蓄から投資へと叫んでも、具体的にそれらを活用する後押しが不足しているように思います。
FPの今後の展望
こういった背景から、何らかのルールの変更があり、FPの活躍の場が広がるのではないかと、希望的観測を持っています。例えば、勿論安易に業者の数を増やすことは得策ではないですが、FPが投資の助言をしやすくなるなど。以上のように、それだけではあまり稼げないとされてきたFPですが、政策的思惑もあり、今後は収入を得る機会が増えるかもしれません。こういった側面から、FPを副業として検討する価値はあるかと思いました。
FPとして収入を得る機会が増えるのであれば、それを取得する立場としては喜ばしいことですが、そうでなくともFPの取得を通じて、お金について、さらには資産運用について学ぶ価値はあると考えています。ついつい忘れがちになりますが、本来の目的は副業をすることではなく、副業はFIREに到達するためのいち手段でしかありません。そして、言わずもがなですが、FIREを目指すにあたり、資産運用を学ぶことはとても重要です。そもそもFIREの考え方自体が、年間生活費の25年分の資産を年利4%で運用し続け、その運用益で生活するアイデアから広まったものですからね。
所謂"4%ルール"ですね。
ということで、まずは私もマネーリテラシーを身に着ける(お金の基礎的な勉強をする)べく、FPの取得を目指すことにしました。勉強の方法や試験についてなど、また記事にしたいと思います。