いくつかのパターンがあるFIRE
私は、人生の選択肢を増やしたい!という思いから、FIREを目指しています(以下の記事参照)。そして、それに向けて実施してきた活動等を、このブログに残しているわけです。しかし、その目標値(ゴール)について、どう考えたかきちんとお話しできていませんでした。FIREのゴール次第で、達成までの手段やプロセスが大きく変わりますからね。
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FIREをご検討の方は、きっとご存じでしょうが、FIREと一口に言っても、そのスタイルは様々あります。ゴールを設定するためには、まずどのタイプを目指すかを考えなくてはいけません。一般的なのは以下の4種類のFIREでしょうか。
- Lean FIRE(リーン ファイアー)
- Fat FIRE(ファットファイアー)
- Side FIRE(サイド ファイアー)
- Barista FIRE(バリスタ ファイアー)
検索すれば、色々と解説してくれているサイトが見つかるはずですので、詳細はそれらにお任せするとして、ここではおさらいというか、私の理解を記録として残しておきたいと思います。
これら4種のFIREですが、大きく2つに分けられます。上の2種は基本的に働かないものです。FIREのREの部分、retire earlyをまさに実行しているものですね。一方で、下の2種は、フルタイムで会社勤務というわけではないですが、一応働いて、その稼ぎも含めて家計を賄うものです。
じゃあretire earlyしてないよね?
と突っ込みたくなりますが、一応これもFIREのうちと言われています。では、まず上の2種から説明していきたいと思います。
Lean FIRE
Lean FIREですが、まずleanという英単語の意味から理解して行きたいと思います。Leanは確か「傾く」とか、「もたれる」、「寄りかかる」といった動詞だったはず、と英語の授業を思い出す人も多いかと思います。 しかし、あまり受験では見かけないですが、形容詞や名詞としても使われるようで、形容詞しては「ぜい肉のない」、「体が引き締まった」、「(肉の)脂肪分が少ない」、「赤身の」といった意味があるようです。
FIREの前についているLeanは、この形容詞の意味のようですね。(余談ですが、名詞だと「赤身肉」という意味だそうです。)つまりLean FIREを直訳すると、「ぜい肉のないFIRE」ということになります。もっとイメージしやすい言い方だと、「余分なものをそぎ落としたFIRE(生活)」あたりでしょうか。
Lean FIREの考え方は、「贅沢をせず、質素な暮らしで、支出を抑えた生活を送る」、そしてその代わりに「早くリタイアする」というものだと言えます。 ひとり暮らしだったり、お金のかかる趣味がなかったり、質素な暮らしが苦にならない人に向いているように思います。
FIREを達成できている人は、貯蓄率を高く維持できた人が多いので、質素倹約が苦にならないのかもしれませんね。
Fat FIRE
次にFat FIREです。Lean FIREを上で説明したあとですので、直感的に理解しやすいと思います。ぜい肉の無いLeanに対し、「脂肪」、「太った」という意味であるFatがついているわけですから、考え方もとても想像しやすいですね。Lean FIREのように、質素倹約を心掛けずとも、贅沢に暮らしていけるという生き方になります。
贅沢といっても、そのレベルは人によるでしょうし、程度問題かと思いますので、Fat FIREに必要な資産にはかなり幅があるような気がします。それでも、皆がまず夢見るのはこちらですよね。
そりゃ勿論これが夢ですよね…。私もこれができればいいなと思ってます。
その贅沢度合いを十分抑えて、質素なものにしても良いから、早くリタイアしたいという人達が、Lean FIREという生き方を誕生させたのかもしれませんね。
Side FIRE
では続いて、下の完全にリタイアしない2つに移ります。まずはSide FIREです。このsideは、恐らく「脇にある」とか「付随する」のような意味なのかと思います。副業のことをside workとも言ったりしますよね。そのsideの使い方でしょう。副業ですから、本業よりは基本的に収入は落ちますよね。それでも、一般的には本業よりも労働負荷は少ないでしょうし、好きなこと、得意なことを副業とされていることが多いかと思います。
つまり考え方としては、「好きな仕事(ここではサイドワークとします)を無理なく続けるFIRE」といったところでしょうか。勿論、ある程度の資産は必要で、その運用益から生活費も賄います。先程のサイドワーク(一般的には起業したり、フリーランス)の収入も含めて、生活レベルが決まることになるかと思います。
ですので、Lean寄りの暮らし方を望むのか、Fat寄りの暮らし方を望むのか、そしてサイドワークから見込める収入によって、築くべき資産が変わることになると言えます。
逆に、築いた資産とサイドワークからの収入によって、生活レベルの方を調整するというやり方もあるかもしれません。生活レベルを多少落としてでも、本業からリタイアしてサイドワークで生きていきたい場合など、柔軟な対応ができるタイプのFIRだと思います。
Barista FIRE
最後にBarista FIREです。このBaristaだけイタリア語です。カフェでエスプレッソを淹れる職人さんのことのようです。では、スターバックスなどで働きながら暮らすFIREなのかというと、必ずしもそういうわけでもないです。 どうもBaristaというお仕事が、とてもゆったりされているイメージのようで
ちょっと失礼な気がしないでもないですね…。
「ゆったり働きながらするFIRE」という考え方のようです。 先程のSide FIREでは、フリーランスであったり、場合によっては起業したりといった働き方でした。これらの働き方では、サラリーマン特有のストレスからは解放される部分はあるでしょうが、それでもそれなりの労働は行うわけです。
それに対してBarista FIREでは、パート、アルバイトのような働き方を選択するものと解釈されているようです。パートやアルバイトでは、確かに労働時間という観点から見れば、リタイアに近づいているように思えます。しかし、アルバイトの中身によりますが、アルバイトにはアルバイトなりのストレスがあるでしょうし、Baristaから来るゆったりとしたイメージとは必ずしも一致しないように、個人的には思いました。
ちなみに、先程のSide FIREは、Barista FIREから派生したもののようです。Baristaほどゆったりではなく、もう少し働いたパターンと言えるのかもしれませんが、働き方自体が違っていますね。Baristaでは、勤務形態としてパートやアルバイトが想定されているようですが、個人的には、本業を時短勤務にしたり、週5勤務を週2とか3とかに減らしたりすることもアリかと思いました。
勿論、それでBaristaのようなゆったりとしたイメージの働き方ができることが条件ですが。
今回は、FIREの種類についてお話しさせていただきました。では私がどのスタイルを目指すことにしたのか、その決定の経緯についてお話ししたいと思います。