不動産

マイホームの売却

個人売却の検討

新天地に来たものの、近隣住民の騒音トラブルから転居を決意し、また物件を探すことになりました。中が荒れた任意売却物件を購入し、施主支給でほぼフルリフォームするなど、色んな経験を積ませてくれた物件との出会いがありました。これらの詳細については、以下の記事をご参照ください。今回は、その物件を売却した時のお話しです。

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2軒目の中古マンション、フルリフォームも完了し、快適な生活を送れていました。勿論1軒目の自宅に比べれば、立地はかなり見劣りしますが、地方小都市とは言え、駅チカですし、部屋も広くもなりましたし、価格差を考えれば十分でした。そんな快適な2軒目の生活も、実は1年数ヶ月で終わりを迎えることになりました…。理由は私の転職(2回目)です。

転職理由については、また別の記事で詳しく述べたいと思います。

ここでは、家のことにフォーカスしてお話しします。 転職が決まってから、引っ越しまで、約2ヶ月しかありませんでした。賃貸に出すなら、早く管理会社を探さないといけないですし、売却するにしても、それなりに時間がかかります。一応、売買の場合、賃貸の場合の査定も何社かに依頼しておき、相場価格だけは把握しておきました。早く決断しなくてはいけなかったのですが、ひとつ検討してみたいことがあり、それができるタイミングまで待とうと考えていたのです。それは、同僚(後輩)への個人売却でした。

ご存じの通り、仲介業者様を通じた売買では、物件価格にもよって異なりますが、基本的に3%+6万円(これに消費税)の手数料が発生します。それは、一般的に、売る側にも買う側にも発生するわけです。これがなかなかに勿体ないと思っていたので、中途採用で入社してきた後輩に個人で売却できないかと考えていました。

彼も転職でこちらに来たのですが、やはり以前の住居に比べて不便であり、一旦賃貸物件に入居したは良いけれど、もう少し広くて便利なところに引っ越したいと考えていたのです。そして、彼の奥様の勤務地が私の自宅の近くであることも聞いていましたから、もし私がここを出ることになったとしたら、彼に売却すると喜ばれるかもしれないなと、ぼんやり考えていました。

後輩への個人売却

実際に転職することになりましたので、その思い付きを実行してみようと思いました。ですので、私の退職に関する人事情報がオープンになる日まで待ち、その後彼に物件を譲ることについて提案することにしました。もし彼が購入しないとなれば、1軒目の自宅同様、賃貸に出しても良いと考えていました。地方小都市と言えど、駅チカですし、(ほぼ)フルリフォームしてそう日も経っていませんから、ローンを払っても十分な家賃設定ができることは、査定結果も含め、理解していました。

そして、私の離職がグループ内でオープンになった際、すぐに彼にその提案をしたところ、期待通り興味を持ってくれました。早速次の休日に、ご夫婦で部屋を見に来てもらいました。施主支給の(ほぼ)フルリフォームで、至らない点もあったかと思います。そういった部分も全て伝えたうえで、幸い物件も気に入ってもらえました。ありがたいことに、普段の仕事ぶり、私が彼に対して実施した教育等から、私の選んだ物件、リフォームであれば、きっと大丈夫でしょうと言ってもらえました。

2社目に正直あまり良い思い出はなかったですが、彼を含む後輩数名に、できるだけの技術や考え方を伝えられたこと、そして少しでも慕ってもらえたことだけは、2社目に転職してよかったと思えることでした。それが、仕事と全く関係のない、物件の売買というところで返ってきたのは、思いもよらないことでした。

泣けます…。

後輩ご夫婦に、事前に取得した、売買および賃貸(彼らも賃貸に出す可能性がありますから)の査定額情報と、私の提案する売買価格(勿論査定より安い価格)、購入しない場合は賃貸に出す考えであると伝えました。不動産なんて簡単に買えるものではないでしょうから、それなり検討する期間が必要だろうと思い、それに加えて、

購入ではなく賃貸で入ってもらっても良いですよ。その後買いたくなったら売っても良いですし。フレキシブルに対応します。

と伝えていたのですが、意外と奥様の方が即決で、内見してもらった翌月曜日に、「借りるのではなく買います!」とのお返事をいただきました。

あまりに即決でびっくりしました…。こういう決断、女性の方が思い切りが良いというのは本当なのかもしれませんね…

賃貸に出すにしても、退去後から客付けまで空室が発生しますし、転居した先から管理することにも不安がなかった訳ではありませんでしたので、とてもありがたいお話でした。彼に伝えるまで待ち、焦って行動しなくて良かったです。

個人売却の重要事項説明など

ありがたいことに売り先がすぐに決まりましたが、ここからがちょっと大変です。個人間での売買ということで、自分で契約書、重要事項説明書等を作成しなくてはいけませんでした。契約書はともかく、重要事項説明は宅建士の独占業務ですし、個人では何ともなりません。そもそも個人間売買では重要事項説明は、不要だったはずなのですが、買主である後輩が住宅ローンを利用する際に、銀行側が出した条件でしたので、きちんと対応しなくてはいけません。

今から思えば、この時に初めて、宅建士の資格取得を意識したように思います。

ということで、私の数少ない売買経験を参考に、ひとまず契約書と、重要事項説明書(案)を作成しました。問題は、この重要事項説明書を作成、記名押印、説明してくれる宅建業者様を探さなくてはいけませんでした。

私が作成したものはのはあくまで案です。無資格者が重要事項説明書を作成してはいけません。

と言っても、素人が作成したものをベースに、重要事項説明だけを対応してくれる宅建業者さんなどいるのでしょうか…。そもそも、仲介手数料は発生しない案件ですから、美味しい仕事では決してないはずです。ダメ元で、この物件の購入でお世話になった不動産業者様にお願いしてみたところ、会社ではなく、その方個人の案件として引き受けていただけることになりました。

ちなみに、社長(その方のお父様)は反対だったそうです…。無理を聞いてもらって大変助かりました。

勿論、手数料は発生しますが、これで物件の仲介手数料がなくなることを考えれば、全く問題ありませんでした。こうして、任意売却物件の購入、施主支給でのフルリフォームを経験させてくれた2軒目の自宅は、最後に個人売却という、また貴重な経験をさせてくれました。

今現在も、後輩夫婦とは時々連絡を取らせていただいていますが、大切に住んでいてくれているようです。少しでも自分が手を入れた物件が、誰かに大切にされているというのはとてもありがたいなと思いました。これが不動産事業のやり甲斐なのだと思いました。

少し不動産ネタが続きましたので、次回以降は資産運用かキャリアアップのお話をしたいと思います。

  • この記事を書いた人

nozy

40代理系サラリーマン|キャリアアップ、転職、副業(複業)、不動産事業などにチャレンジしながら、FIREを目指して奮闘中

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